税務なんでもQ&A
FAQ

路線価は何に使われる?

路線価は相続税や贈与税を計算する際、土地の評価額を算出する為に使います。
「路線価」は、路線(道路)に面する宅地の、1㎡当たりの価額のことをいい、一般的には、相続税や贈与税の基となる「相続税路線価」のことを指します。

相続税路線価が定められていない地域については・・・
「固定資産税評価額」に、地域によって決められた倍率を乗じて算出します。

実際に売買される価格は「実勢価格」と呼びますが、「相続税路線価」は「実勢価格」の、おおよそ80%程度と言われています。
一方、
「固定資産税評価額」は「実勢価格」の、おおよそ70%程度と言われています。

そして実際の取引の際に「実勢価格」の参考指標とされるのが 「公示地価」であったり「基準地価」です。

参考までに・・・

  • 実勢価格:実際の取引価格
  • 公示地価:国土交通省から、1月1日時点の価格を、毎年3月に発表
  • 基準地価:都道府県から、7月1日時点の価格を、毎年9月に発表
  • 相続税路線価:国税庁から、1月1日時点の価格を、毎年7月に発表
  • 固定資産税評価額:市町村から、1月1日時点の価格を、3年に1回公表(3年毎に評価替え)

以上で、5つの「価格」が出てきました。
土地ひとつをとっても、いろいろな価格が存在していますね

これを評して「一物四価」とも、「一物五価」とも呼ばれています。

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