税務調査が来るTAX-INVESTIGATION
書面添付をして意見聴取を受けても、税務調査になることもあります。
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まず、資料を用意する
〈準備物一覧〉 帳簿類 現金出納帳又は現金残高帳 銀行関係 各種通帳 法人・個人 銀行帳、手形帳 当座預金照合表 売上帳、売掛集計帳 借入関係書類 仕入帳、買掛集計帳 たな卸表 会計 会計伝票、補助元帳綴 出面帳、業務日報 試算表等 領収証等証ひょう書綴 請求書綴 給与 源泉徴収簿 注文受書、見積書綴 給与台帳 発注書綴 タイムカード・出勤簿(パート含) 発行済領収証の控 その他 各種規程類 発行済請求書の控 議事録等 レジペーパー、日計表 建物等賃貸借契約書 各種名簿 資産引継契約書 その他契約書 -
場所は、どこにする ( 一般企業のお客様 )
資料が揃ったら、調査を受ける部屋を決めます。条件として
- それらの資料が全部入ること
- よく来客のある会社なら目立たない部屋がいいでしょう
- 事務所の動きが見えにくいほうがいいでしょう
部屋が決まったら、調査官に座っていただく席、社長に座っていただく席も想定して、資料を運びます。
「実際に仕事をする場所が見たい」と言われることもあります。その他の部屋、事務所の机・引き出し、ロッカー、金庫の中もきちんと整理しておきます。いらないものは必ず捨てておきます。 -
社長は、どうする
当日のスケジュールは、だいたい、10時から16時くらいまで12時から1時間のお昼休みをはさんで、調査が行われることが多いです。
10時に調査官が来られたときには、社長はお出迎えいただきたいです。
最初に、事業の概要を尋ねられます(約1時間)ので、会社のパンフレットや、組織図などを用意しておくといいでしょう。
ここは、調査官がこれから調べようとしている会社の内容、仕事の流れ、お金の流れのイメージを掴む重要なシーンです。この説明が的確にできると、心証がさらに良くなります。
この説明の終了後、お忙しいようでしたら社長は席を外していただいても結構です。後は、私共税理士におまかせください。
調査全体に言えることですが、基本的に訊かれたことのみ答えます。余分な説明は要りません。また、その場でわからないことは怖がらずに「わからない」と、忘れたことは「忘れた」と答えてください。後で調べて正確な返事をしたほうが良いです。 -
決算書を見直してみよう
調査対象期間は、直前3年間ということが多いです。この間に事業でどんなことがあったか、思い出していただくためにも、一度3年分の決算書を見直してみてください。
不動産や機械など大きな金額が動いたとき、契約や社内規定などで大きな変更があったとき、経理上で問題がなかったかどうか、そのときに慎重に処理されたはずですが、再度ご確認ください。
また、経理担当者の方は、元帳にもさっと目を通してみてください。経費で大きな金額のものは、調査官の目にも止まりやすいので、どういった内容のものであったか、請求書、領収証を確認しておいてください。 -
どう説明する
決算書や元帳を見直していて、どうしてこの処理をしたのか思い出せないとき、確認しようとした請求書・領収証が見つからないとき、あきらかに間違った処理をしていたとき、私共税理士にご相談ください。ご一緒に考えてみましょう。
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お食事や飲み物は用意するの?
最初に来られたとき、お昼休みから戻られたとき、と3時頃に飲み物をご用意ください。食事は、用意しても召し上がられません。
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さいごに
税務調査は、経理事務の最終のチェックです。必要以上に怖がることも、嫌がることもありません。指摘されたことは、今後の経理や業務手順に活かせばいいと考えて前向きに臨みましょう。