収入は増えたが、利益は増えない。
昨年一番多く受けました相談です。よくあるケースは、チェアを増設して収入は増えたが利益は増えない、頑張ってくれたスタッフにも、手当てをだせない。人事評価制度で改善できるでしょうか。
収入が増えて利益が増えない理由は、一つです。投資費用、経費に見合う収入が上がらないからです。
例えば、
チェア増設
マイクロスコープなどの機材投資
勤務医師, 衛生士の採用
これらの問題は、投資費用に対する成果収入を計画した段階で、投資に見合う最低限の収入額を計算しなければなりません。しかし、投資の前は収入をザックリと計算したにもかかわらず、投資した後は投資効果を計算してないことがよくあります。利益が増えない理由が、投資前のザックリ計算の中にあることを見逃されている院長が多い様に見受けられます。
■1年単位、1ヶ月単位、1日単位の計算を!
出来るだけ、1年単位、1ヶ月単位、1日単位で計算し、1日に何人必要となるかを計算して下さい。その計算の達成度合いで、課題が何あるかが見えてきます。
もちろん人事評価制度を活用して、スタッフへ数値目標を持たせ、意識改革もあわせて実施しなければなりません。投資前にスタッフと収入目標を確認し、達成可能性を話し合います。そうすれば、投資前の収入目標と投資後の収入の差異を埋められ、対策を立てやすいです。新たな投資では、スタッフを巻き込むことも重要です。
次回以降は、投資事例の3つについて、紹介いたします。