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相続税で大幅な改正が!

平成23年度の税制改正において大きな影響が予想されるのが相続税法の改正です。

おおまかには

基礎控除額の引き下げ
最高税率の引き上げ
生命保険金の非課税の見直し

など、昭和33年(1958年)以来の抜本的な見直しになるでしょう。

例えば今まで相続税がかかるかどうかを計算する際の基礎控除額は

5,000万円 +(法定相続人の数×1,000万円)

という計算でしたが、今回の改正では

3,000万円 + (法定相続人の数×600万円)

へと引き下げられました。

これにより例えば法定相続人が3人の場合、これまでは基礎控除額が8,000万円だったのが、改正後では基礎控除額が4,800万円になり4割も圧縮されることになります。
それ以外にも最高税率が50%から55%へ引き上げられるなど、多くの改正がなされています。
これらの基礎控除額や生命保険金の非課税の見直し等の改正により、相続税が課税される人が従来よりも増えることになります。
ちなみに上記の改正は、平成23年4月1日以後の相続について適用される予定です。

増税か・・・とため息がでそうですが、事前にしっかりとシミュレーションをして対策を打つことで、より望ましい相続を迎えることができ、結果として相続税の節税につながると思います。
相続はお金持ちの方だけに関係することではなく、財産の多い少ないに関わらず遺産分割などでも問題になることがよくあります。また相続税のシミュレーションをすることでより客観的に自分の現在の財産価値を知ることもできるでしょう。
何かがあってからではなく、何も起きていない今のうちに、しっかりとした対策を考えておくことが大切です。
当社には相続・贈与等に関するお悩みのご相談に対応する専門のプロジェクトチームがございます。専門知識や経験、ノウハウが必要な税金でもありますので是非ご相談ください。

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