先日、巡回監査で話題になったのは、競馬史上最高額の配当についてでした。そこで、少し調べてみました。
日本競馬史上最高配当を記録しているのは、2009年2月4日に船橋競馬場で1,911万円という最高額の配当金が支給されました! 1,320通り中1,303人気の馬券で、当選者は1人しかいませんでした。
さて、いつもでしたら、「いいな〜」で終わってしまいますが、今回はこの配当にかかる税金を計算してみます。なお条件として、無職・未婚(扶養なし)で基礎控除のみの方と想定します。
競馬の配当は一時所得に該当しますので、下記の式で計算されます。
一時所得の金額 =
{ (総収入金額) - (その収入を得るために支出した金額) - 50万円 } × 1/2
なので、当該レースに支出した金額を100円として
{ (19,110,000円 - 100円) - 500,000円} × 1/2 = 9,304,950円
一時所得の金額 9,304,950円 - 基礎控除額 380,000円 = 課税所得金額 8,924,000円(千円未満切捨)
8,924,000円 × 所得税率 23% - 636,000円 = 所得税額 1,416,500円(百円未満切捨)
手取り額は、
19,110,000円 - 1,416,500円 = 17,693,500円
となります。
今回計算した結果、納税額が 1,416,500円 となり手元に残る額は 17,693,500円となります。宝くじほどではないですが、十分に夢がある金額ですね! 実際には、給与の額や控除額などにより数字は変わってきますので、自分がもし当たった場合を考えて色々と計算してみるのも楽しいですね。
平成22年08月11日 企業会計部門 内田亮