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COLUMN

医療経営

医院における経営理念 (1) 経営理念の作り方

前回のコラムでは医院における経営理念を紹介しました。今回は経営理念の作り方を紹介します。

経営理念を作る目的は、競争環境に打ち勝つためです。競争環境を打ち勝つKFS(key factors for success:成功要因)は差別化です。その差別化の源泉が経営理念です。

ただし、それ以外にも目的があります。

・患者さまへ方針の伝達
・スタッフとの意識統一
・地域住民や取引先への方針の明示
・地域社会での存在価値の明示
・経営管理体制の整備による安全性の確保

などです。こういった目的をふまえて、経営理念を作ります。ポイントは3つです。

1.経歴から目指す姿を表す
2.スタッフの行動指針となる
3.できる限りシンプルに表現する

1. 経歴から目指す姿を表す 新規開業の先生はこれから目指す姿を表現します。すでに開業されている先生は過去の経歴も考慮してこれから目指す姿を表現します。経営理念は医院経営が続く間、変わりません。したがって、普遍性・永続性を含んだ抽象的な表現でも結構です。
「医院は何のために存在しているか」
「医院経営の目的は何か」
「どのような方法で行うか」
を明確にします。

2. スタッフの行動指針となる
スタッフの行動指針となり、医院への帰属意識を向上させることが必要です。勤務中、判断に迷ったとき、適切な行動を選択する基準は経営理念です。

「どのような考え、どのような知識、どのような技術」を持って成長してほしいか、院長からスタッフへの想いを書き出してください。

3. できる限りシンプルに表現する
1.は患者さまや関係者へのメッセージ、2.はスタッフへの想いです。それらをたくさん表現します。そのなかから必要な部分だけを抜粋し、 院長らしい表現に仕上げます。

たくさんのメッセージよりもシンプルなメッセージ、院長の心からのメッセージが一番伝わりやすいと考えて下さい。

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