私どもが「経営計画」の話をすると、「経営計画はムダだ」と主張される経営者が多くいらっしゃいます。
「明日のことも分からないのに、5年先のことなんて…」
「計画なんて作っても、すぐに見なくなるから…」
しかしながら、経営計画は”作成”が目的ではありません。大切なのは、自社の目標を達成するために、それをどう”活用”するかです。経営計画は、手段でしかありません。
では、手段でしかないにもかかわらず、なぜ”計画倒れ”になってしまうのでしょうか?
理由は、「経営に参画する人にとって魅力がない」からです。ただし、これは、経営計画自体に問題あるのではなく、魅力を感じさせない経営計画にしている「何か」が、組織のなかにあるのです。その「何か」を発見・解決しなければ、目標の設定と達成が難しくなります。
■経営計画を策定する動機は誰のため?
一例をあげますと、
・自社の方向性を示すため(=社長自身や社員に)
・自社の方向性を知ってもらうため(=ビジネスパートナーに)
・融資を受けるため(=金融機関に)
これらの要素が複合していて、どれをとっても重要です。
しかし最初に指摘しましたように、「魅力がない何か」を解決せずに策定した経営計画は、絵に描いた餅にすぎず、誰にとっても「意味のないもの」になってしまいます。
一緒に魅力ある計画作りと実現に向けてがんばってみませんか?
経営財務部門 川部 俊幸